レッドヴァローレの引退

去る9月9日
レッドヴァローレ、中央競馬登録、抹消。

私が一口馬主を始めて、最初に持った馬が、5戦0勝で引退を余儀なくされた。

一口馬主をする友人はいないので、その世界に飛び込むことは冒険のようだった。　カタログを取り寄せ馬を選び、契約し、育成から移動、入厩記念の写真が送られ、ゲート試験やデビュー、優勝の記念写真を撮りたくて10番人気以下でもスーツを着て観戦する。

様々な出来事に一喜一憂し、そして遂に
中央競馬生活を終えるまでに至った。

清算の紙切れが届けば、ヴァローレに関するすべての契約が終了する。

カタログやビデオで、出資するならばこれだ！と、ほれ込み選んだ当馬。

ステイゴールドの子でありながらオルフェーヴルを思わせる栗毛で愛らしい流星と白い靴下。　こんなにも負けるとは露程も思っていなかった私は、一口馬主は甘くないなぁと盃を傾け泪する。

しかし、最後まで大きなケガもなく無事に競走馬生活を終えることができたことや、今後は名古屋で競走を続けるかもしれないとのことで、ファンドとして手を離れた後も、またファンとしてヴァローレの雄姿を追い続ける事ができるというのも、これはこれで恵まれたエンディングなのかもしれない。

また、同年の出資馬レッドジュディスも先日5戦を終え、負けたところだ。
出走できるレースもなくなり、間もなく引退を通告される事だろう。　初年度は2頭しか出資していないので、とうとう全滅という事になる。

ところで引退した馬の一切は、公式ホームページから削除されてしまう。

一覧から消されてしまう眺めは、まるでそれが無かった事になるようで、抜け殻のような気持ちになる。　そこに存在し、戦い、負け、去った。　それでもいいから、記録を残したいと思った。

ここにレッドヴァローレの一切をまとめる。
日付順にコメントを並び替えているので＾、上から順に追ってゆけばヴァローレの物語を追うことができる。

ありがとう、ヴァローレ。
新天地でも、どうかお元気で。

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