もくじ

2020年1月16日木曜日

レッドライヤについて

昨年の8月から9月。ノーザンファーム天栄からノーザンファームしがらきに移動したころ、発熱があり、思えばそのあたりからいろいろと問題が発生しました。

ノーザンファームしがらきで乗り込みをはじめたころ、飼葉の進みが遅いことから、胃潰瘍を疑い薬を投与しながら調教を進めていた時も、それまで早来でバランスよく走れていた報告に比べ【力んで】【勢いだけで】というような言葉に変わってきました。

ここで頑張りすぎたライヤは、繋ぎに腫れが確認され、さらに肺炎を起こしました。膿を吸う手術を行い、投薬を続けながらようやくキャンターを始めたのが11月。しかしまだ肺に菌が残っている状態で、薬の投与と経過観察をしながら、軽い乗り運動を行うという感じで、12月にけいれんが確認されました。そしてハ行。

年明け、左の股関節周辺に骨折に伴って発生した血腫や骨折と見られる跡がみられ、そのあたりに不調の原因があるのではないかという見立てです。
順調に調教できていたのも8月半ばまで。それから1月の半ばまでの5か月、まともな調教ができていないことになります。

ライヤは上にレッドアステル、レッドレオンがおり、ともに勝ち上がり、強い競馬で活躍しています。いずれも遅いめのデビューであったことから、成長期の調教は特に重要。ライヤの半年の遅れは相当なものです。

これが個人馬主の馬でしたら、療養して、遅いデビューでも、地方ふくめて考えることができるのですが、一口馬主のシステムの場合、早期の活躍が求められるので、早々の引退を求める声も上がっています。現段階で、その主張は(気持ちもわからなくもないが)早いと思います。

モズアスコットはキャピタルシステムという、大阪でコンテンツ業を行っている会社名義の馬主が所持する競走馬。矢作師の見立てで購入した馬ですが、幼少期は足の角度がまずい、など問題がありました。
辛抱強く調教を重ねデビューできたのは3歳の6月。そんなに遅い始動にもかかわらず、安田記念を制覇するほどに育ちました。

才能があっても、環境によってその道が閉ざされるのは勿体ないと思います。
ましてや競走馬、デビューできない場合は、牝馬といえど繁殖にあがれるかどうかも怪しいものです。まずは馬体回復が優先ですが、もう少し、デビューに向けた足掻きを見てみたいと思います。

写真は昨年4月、ノーザンファーム早来でのものです。
ロードカナロアを育てた厩舎長にご案内いただきました。
リップサービスもありますが、厩舎長も大変期待しておられました。

都合の良いことをいいますが、すべてひっくり返って好転することを祈ります。

0 件のコメント:

コメントを投稿